2023年10月18日(水)
澄み渡る秋空のもと、落葉松林に静かにたたずむ子鹿たちを横目に、八ヶ岳高原音楽堂へと向かいました。今年は信長貴富先生をお迎えしてのフォーラムです。
川女からは指導者も含め16名が参加。東京方面はもちろん関西からの参加もあり、20数団体もの合唱団の方が一堂に会しての講習会でした。
穏やかな秋の空気を吸い込んで、遠くに雪を頂いた富士山を眺め、お庭で遠足気分でお昼をいただき、響きの良いホールで合唱し、八ヶ岳高原音楽堂ならではの一日でした。
まず、岸信介先生の発声練習。
い母音の場所(鼻腔)に、え母音も引っかかっているように、どの母音であっても一本の糸が鼻腔から引き出されるように、というご指導に、言葉が変わると、また違った方向から考えてみられるものであると思いました。
信長貴富先生は、作曲された経緯、思いなどを交えながら、細部にわたるまでご指導くださいました。
「パステルカラーのように」と色で表現してくださったり、きららかな、を「目に星が入っているように」と言い換えてくださったり、「おかしみの裏に人生のかなしみ(哀しみ、でしょうか)がある、それを表現している」など、人生について語ってくださったり。
信長先生の曲づくりの一端に触れ、貴重な体験でした。
信長先生のひと言ひと言を聞き逃さないように、精一杯受け止めようと耳と心を使った充実した一日で、帰途についてもこの日歌った曲が頭の中でずっと鳴っていました。
来年5月、八ヶ岳高原音楽堂で、これらの曲をまた合唱できるのが楽しみです。